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一匹+一人で一人前です。
◆犬:レディオ(♂享年16さい)
「あなたの生活プライスレス」を日々実践する俺様なM・ダックス。シニアになっても暴れん坊将軍♪ ◆ご主人:6969(♀) レディオの飼い主。酒&音楽を愛するひきこもり系ダメ人間。でもでも∪・ω・∪を愛する気持ちはたっぷりありますよ いい年こいて最近はフィットネス三昧。 ご意見・苦情等ございましたら メールにて犬小屋までお手紙くださぁい♪∪・ω・∪/ カテゴリ
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2004年 07月 17日
第7回トラバでボケましょう!
--------------------------- 朝の通勤電車。 トンネル内で電車が止まる。 いつまでたってもアナウンスはない。車掌も説明に来ない。 このあとの展開は !? --------------------------- その日の朝も、私はいつもの通り電車に揺られていた。 働きざかりの頃は電車が嫌いだったものだ。 職場で待っている仕事の量を想像し、うんざりする日々。 定年を過ぎてから、ようやく窓の外を眺めるくらいの余裕が出来た。 空の色、木々の葉、セミの声。 流れる風景に季節の移り変わりを感じる。 もう40年以上、この路線に乗っているはずなのに せわしさを忘れた体感時間は昔よりもゆっくり流れている気がする。 そうして見上げていた窓の外は、まぶしい夏の空から一転して真っ暗になる。 ああ、トンネルに入ったようだ。 「・・・・・?」 突然、心地よいリズムは途切れた。 見れば、電車は暗いトンネルの中で止まっているらしい。 事故でもあったのだろうか? しばらく待つが、アナウンスはいっこうに流れない。 そんなに急いだ用事がある訳ではないので、じっと待つことにした。 私の手元には新聞紙にくるまれた白い百合が数本、朝露に濡れて光っている。 まだ花は開いていない。今朝、庭から切ってきたばかりのものだ。 毎朝この電車に乗り、墓地に行って花と線香をたむける。 今ではこれだけが老いた私に残された仕事なのだ。 しかし、電車は沈黙したままだ。 止まってからずいぶんと時間は過ぎているはず。 依然としてアナウンスも車掌の連絡もない。 もしや、何かただならぬ事が起きたというのか? そういえば、他の乗客はどうしたんだ? 見渡せば車内には誰もいない。 呆然とした私一人だけが座席にとり残されている。 何だ、これは。 トンネルの暗さと同化するように、ゆっくりと車内の照明が暗くなっていく。 おかしい。こんな状況はありえないだろう。 手さぐりで非常ボタンを押してみるが、扉は開かない。 どうすればいいのだ? 無音と暗闇に押しつぶされる恐怖が私をおそう。 誰か助けてくれ。 抱えた花束にすがるように叫んだ。 その時。 車両をつなぐ扉が突然開き、老婦人が歩いてきた。妻だ。 「あら、こんな所にいたのね。探しちゃったじゃないですか」 「お前・・・?これは一体どういう事なんだ。」 妻は、私が抱えた花束を見てクスクス笑った。 「あなたってば、初盆だから。 まだ生前のクセが抜けていないのね。」 気づけば。 周りはもう電車の中ではなく、果てしなく広がる暗やみだった。 闇の中に遠く、ポツ ポツ と穏やかな炎が見える。 それは私たちを見送るテールライトのように流れていた。 「行こうか」 私は遠ざかる送り火を見やりながら、大好きな百合を抱える妻の手を取った。 ---了--- ***お盆の迎え火は7月13日(8月13日)、送り火は7月16日(8月16日)です。 えー、初参加してみました。 「普通」でお願いします。 飼い主より ■□■□■□■□■□【トラバでボケましょうテンプレ】■□■□■□■□■□ 【ルール】 お題の記事に対してトラバしてボケて下さい。 審査は1つのお題に対し30トラバつく、もしくはお題投稿から48時間後に お題を出した人が独断で判断しチャンピオン(大賞)を決めます。 (自分自身のお題の記事にトラバして発表) チャンピオンになった人は発表の記事にトラバして次のお題を投稿します。 1つのお題に対しては1人1トラバ(1ネタ)とします。 お題が変われば何度でも参加OKです。 (企画元ブログにてチャンプランキングも開催中!) 企画終了条件は みんなが飽きるまで、もしくは企画者が終了宣言をした時です。 参加条件は特にないのでじゃんじゃんトラバをしてボケまくって下さい。 ※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。 企画元 毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
by radio6969
| 2004-07-17 08:19
| 企画のぼやき
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